お役立ち情報 2023.04.12
2023年4月17日~5月5日は【春の土用期間】
「土用」と聞くと、うなぎを食べる習慣のある土用の丑を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
実は、土用は立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指し、夏だけではありません。
2023年の春の土用は4月17日(月)~5月5日(金)で、5月6日(土)に立夏を迎えます。
▼土用期間中に「やってはいけない」こととは?
①土を動かすこと
土用期間中は『土公神(どこうしん・土を司る神様)が支配する期間』と考えられていて、土用期間中は土を動かしてはいけないと言われていました。
具体的には〈土いじり〉〈草刈り〉〈草むしり〉〈地鎮祭〉〈建築の基礎工事〉〈造園〉〈穴掘り〉〈井戸掘り〉などです。
このような行為を「土動かし」と言い、土用期間には禁止とする風習がありました。土動かしを行うと、土公神からの祟りをうけて、災厄が身に降りかかると考えられていたようです。
②新しいこと
土用とは、それぞれの季節の変わり目の時期を指し、体調に気をつける必要がありました。医学が発達していない時代に暮らした昔の人たちが健康でいるために、季節の移ろいに合わせて生活を守ることが大切だったのです。そのため、土用期間には「新しいこと」は避け、静かに過ごしたほうが良いとされていたようです。
具体的には〈就職〉〈転職〉〈開業〉〈開店〉〈結婚〉〈結納〉〈新居購入〉などです。
③場所を移動すること
土用期間の移動の吉方位について、現在 風水と気学で意見が分かれているようです。しかし、昔から土用期間の移動は、どの方角も良くないとされていました。②の新しいことと同様、体調を崩しやすい・気持ちが不安定になりやすいことから、移動することは避け、静かに過ごしたほうが良いとされていたようです。
▼土用期間中、土を動かしてもOKな日がある!?
土用期間は1年のうちに18日間×4回もあるので、そのあいだに土を動かしたり、新しいことをじはじめたり、移動ができないとなると困りますよね。。。
実は土用期間中に「間日(まび)」と呼ばれる「土を動かしてもOKな日」があります。
間日とは、土公神が土を離れて、天上界へ行く日のことを言います。そのため、間日には土いじりをしても大丈夫とされているのです。
2023年春の土用の間日はいつ?
春土用の期間 ― 2023年4月17日~5月5日
春土用の間日 ― 4月18日、4月21日、4月29日、4月30日、5月3日
▼春土用に食べるといいものは?
春土用に大事にしている干支は「戌」。2023年の春土用の「戌」の日は4月22日(土)・5月4日(木)で、「いぬ」にちなんで「い」のつく食べ物や、白い食べ物が良い とされています。
【 食べ物の具体例と効果 】
・いわし コレステロールの正常化、貧血予防、動脈硬化予防、皮膚炎の予防改善
・いくら 動脈硬化予防、疲労回復、体力向上、代謝促進
・いか コレステロール低下、中性脂肪排出、肝臓強化、口内炎予防
・いちご 風邪予防、アンチエイジング
・いも 高血圧予防、身体の酸化予防、美腸、美肌
・豆腐 動脈硬化予防、脂肪肝予防、脳の活性化、成人病・老化防止
・白米 利尿作用、消化促進、神経系の症状改善、がんリスク軽減
・大根 血栓予防、がん抑制、二日酔い緩和、美肌、消化促進、むくみ解消
・かぶ 生活習慣予防、感染予防、貧血予防、むくみ解消
夏に向けてだんだんと日中の気温があがっていく一方、朝晩はまだ肌寒く、寒暖差で体調を崩しやすい時期です。体に良い食べ物をえらび、夏に向けて体調を整えておくことが大切です。
▼まとめ
土いじりや結婚、旅行、引っ越しなど、験を担ぐなら「間日」を選び、また、「い」がつく食べ物や白い食べ物を食べるなど、昔ながらの風習を取り入れてみて土用期間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
体調を崩しやすいこの季節、しっかり栄養と睡眠をとって健やかにお過ごしください。
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